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第2話 降臨 R度 ☆★★


待つと言ってから2ヶ月。

司が忙しく会う時間が限られている事もあり
2人は未だにプラトニックだ。

つくしとて、司がキスのその先を望んでいる事も
その上で待つと言ってくれた司に
どれだけ我慢を強いているかも理解はしている。

だから今度司に求められた時は
怖がらずにその胸に飛び込もうと決めていた。


…だが、しかし。

触れた肌の感触を忘れられるはずもなく
腹を空かせた野獣と化した司にしてみれば
次にあの肌に触れてしまえば、
たとえつくしが泣いても止めてやれるのか自信がなく
ゆっくりと慎重に距離を縮めていこうにも
会う事さえままならないもどかしい時間だけが過ぎていく。


そんなある日。
飢えが限界を迎えようとしていた司は
寝る間も惜しんで働き、なんとか土日の休みをもぎ取った。

__今度こそは余計な予定を入れるな、と
    秘書にはしつこいくらいに釘をさす事も忘れずに。



つくしには明日からの休暇は事前に伝えてあり
この週末は2人だけで過ごそうと誘っていた。

泊まりの約束はあれ以来初めてだが、
つくしが身構えずに受け入れた事にはホッと胸を撫で下ろす。

司としては期待をしてないと言えば
もちろん嘘になるが急ぐつもりも決してなかった。

__抱きてぇのは否定しねぇが、そばにいられるだけでいい。

どうせなら金曜の夜から一緒にいたいと
まき乃の営業が終わる頃を見計らって来店した司。

「あ、すみません…今日はもうおしまいで…
 …って、なんだ。道明寺さんか。お疲れさま」
自分を見て嬉しそうに笑うつくしを見るだけで
睡眠時間も惜しんで働いた疲れも一気に吹き飛び
幸せを噛みしめられる司なのだが……欲を言えば少し物足りない。

「…司って呼べって言ってんじゃねぇか」

その言葉につくしは苦笑いを浮かべてごめん、と手を合わせる。

司は恥ずかしがり屋なつくしがせめて自分の事を自然と名前で呼べるくらい
自分の存在に慣れてもらわないと、また怖がらせるのではと考えていた。

だが、電話口だったりメールだと司さんと呼べるのに
面と向かうとどうしても“道明寺さん”と呼んでしまうつくしに
一応…そう、あくまでも念のため。
男としての最低限のマナーだと言い訳して用意しておいた
避妊具の出番はなさそうだと内心ため息を漏らした。



まき乃でつくしの料理を堪能してから、場所をメープルに移した2人。

先にシャワーを浴び、
リビングでメールチェックをしていた司の元へと
やってきたつくしはバスローブを羽織っていた。

てっきり部屋着に着替えてくるだろうと思ってた司は
それに合わせてTシャツにスウェットとラフな格好をしていたのだから
その姿に思わず視線を集中させてしまう。

「え…っ?あれっ??
 道明寺さんもバスローブだと思ったのに…」

__やだっ…。これじゃやる気満々みたいに思われちゃう。


顔を真っ赤にさせてるつくしの様子に
考えている事を察したように、立ち上がりゆっくりと立ち上がった司は

「わり。明日行くつもりだったのに
 早く終わったのが嬉しくて急に行っちまったからな。
 服くらいこっちで準備しとけばよかったな…寒くねぇか?」
クシャリとまだ少し濡れている髪を撫で優しく微笑むとソファへと誘導し
少し飲もう、と酒を注いだ。

最初は所在なげにしていたつくしも
司の気遣いに徐々にリラックスしてくる。

逆に緊張が増していくのが司だ。
うっかりつくしの右隣に座ってしまったばっかりに
つくしが動く度に襟元からチラチラと覗くつくしのブラが気になって仕方ない。

__やっぱ今からでも何か持ってこさせるか?これじゃこっちがもたねぇ。

そんな事を考えながら
気を紛らわすために体の向きを変えようと動いた司の背中が温もりに包まれる。

すぐにそれがつくしが抱きついてきたのだと理解した司は
息を飲んで動きを止めた。

「…つくし?どうした?もう眠てぇか?」

自分の中に芽生えた僅かな期待を無視して
腹に回されたつくしの手をそっと握ってそう聞いたのは
アルコールに強い方ではないつくしが酔ってしまったのではないかと考えたから。

しかしチラリとテーブルの上に視線を流してみれば
つくしのグラスに入った酒はほとんど減ってはおらず、
司は期待がどんどん膨らんでいくのを感じていた。

「……」
「嬉しいけど、あんま引っ付くな。我慢できなくなんだろ」

それでもつくしを怖がらせるのだけは避けたい司は
崩れかけた理性をかき集め、必死に冷静を装う。

「…いいもん」
「手ぇ震えてるぞ。無理すんな」

__つくしがそう思ってくれるようになっただけでも十分だろ。焦るな、俺。

そう自分に言い聞かせるように何度も心の中で繰り返していた司に
つくしはさらなる爆弾を放り込む。


「だ、大丈夫だもん。…そ、そのつもりでついて来たんだから」


その言葉にここまで理性を総動員させていた司のストッパーが外れる。

素早く体を入れ替え、つくしを抱き上げるとベッドルームへと向かい
そっと、つくしを寝かせるとその上に跨がった状態になった司は
自分のシャツをバサッと脱ぎ捨てた。

「覚悟…出来てんだろうな?」

ペロっと自分の唇を舐めながらニヤリと笑う司は
まさしく獲物をロックオンした野獣といった様子で、
その熱を帯びた瞳に囚われたつくしの背筋がゾクリと震えた。

でも、それが恐怖からくる震えではないと
つくし自身がすでにハッキリと自覚してしまっていたのだ。

司に触れられた感覚が忘れられなかったのはつくしも同じ。
あの時は不安や恐怖といった感情に隠れて気付けなかったが
つくしの中に密かに芽生えたその感情は
この2ヶ月の間に少しずつ確実に大きくなっていき、
そして今。この感情の名を知ったつくしをいつもより大胆にしていた。

全く怖くないと言えば嘘になるのかもしれない。
だけどそれ以上に…

「…司が欲しい」

初めて自覚する“欲情”という感情に戸惑いながらも
目をそらす事なく真っ直ぐ見つめるつくしの大きな瞳。

しばらくそんなつくしの様子を黙って見つめていた司は
空気が抜けた風船のごとく
つくしに体重を少し預けるように覆いかぶさった。

「…つ、司?」
自分でも大胆な発言をした自覚があるだけに
もしかしたら引かれてしまったのではないかと
不安になったつくしは控えめに声をかける。

しかし司にしてみれば
この場面で、あれほど恥ずかしがっていた名前を
あっさりと呼び捨てで呼んだ上に自分が欲しいと求められたのだから
心臓を撃ち抜かれたような気分だ。

顔を上げてつくしと視線を交わす。

「散々煽りやがって…
 マジでどうなっても知らねぇからな」
そう言うと同時に噛みつくようなキスを落とす。

「んんっ…」
「…ほら。口開けろ」

司の言葉に素直に少し開いた歯列の隙間に舌をねじ込み、
それと同時に手はローブの紐を解いていく。

そのままつくしの肌を這い始める司の手の感触と
息をするのも許さないとばかりに容赦なく追い詰めてくる舌の動きに
つくしの息も上がっていく。

つくしの頭が酸欠でボーッとしてきた頃、
スッとショーツの中へと侵入してきた司の指はすぐにつくしの中心へとたどり着く。
「ひぁっ!」
「なんつー声出してんだ」

「だ、だって…」
「慣らしておかねぇと入らねぇだろ。
 出来るだけ痛い思いはさせたくねぇんだ」
恥かしがるつくしの胸に司は丁寧にキスを落としていく。
時々頂きを口に含めばピクンッと揺れる体が可愛くて仕方ない。

「ほら…濡れてきたぜ?」
「や…っ!言わないで…」
「何でだよ…
 ちゃんと感じてんだって、すげぇ嬉しいのに」
室内に水音を響かせながらナカをかき混ぜられつくしは
自分も何かした方がいいのか、とか考えないでもなかったが
結局は初めての感覚に翻弄され、次第に何も考えられなくなっていく。

「…お。また溢れてきた。コレが気持ちいいいのか?」
「もうっ!…アッ…はっ…恥ずかしいからっっ!」

時折漏れる自分のものとは思えない声に
顔を両手で覆ってイヤイヤと首を小さく振るつくしの姿さえも
愛しくて同時に苛めてやりたくもなる。

「何言ってんだ。つくしから誘ってきたくせに」
「…っっ!!」
つくしの腕を掴んで意地悪く笑った司に羞恥心を煽られ
身を捩って逃げようとするつくしを司はキス1つで封じ込む。

「バカ。死ぬほど嬉しかったんだっつーの。
 もうずっとつくしが欲しくてたまんなかったんだ」
「…うん」

「一生大事にする。だからオレのそばにいてくれ」
「うん。いるよ…ずっといる」

「でも、わりぃ。今だけちょっと我慢してくれな」
「…ん。大丈…夫。…っ!」

擦り付けるように自身をピトッと
入口に当ててくる仕草につくしは息を飲んだ。
つくしの体に力が入った事に気づいた司は一旦動きを止め
慰めるように小さくキスを落としていくとつくしの手を取り自分の背中に回した。

「痛かったら引っ掻いていいからな?
 …っつーか思いきり引っ掻け。お前に付けられる傷なら大歓迎だ」
「……ばか」

つくしが小さく笑ったその瞬間、
司は不意をつくように自身を押し進めた。

「…っ!!あぁっ…やっ…ぁっ!いっ…」
「っく。や、べぇ……」
挿れた瞬間、司自身もまた初めて体験する快感に
飲まれそうになりながらもつくしの様子を探りつつ腰を動かし、
つくしと呼吸を合わせてゆっくりと昇りつめていった…。




髪をサラサラと梳かれる感覚につくしがフッと目を覚ますと
司の腕の中にいて、見上げてみると優しく微笑んだ。

「はよ」
「…道明寺さん?」

まだ寝ぼけているのかトロンとした瞳で自分を見つめるつくし。

「…おいコラ。道明寺さんに戻ってんぞ」

司は不満げな声を出してつくしの小さな鼻を摘まんだが
その表情はどこまでも穏やかだった。

「…あ。司さん、おはよう」
「さん、もいらねぇ。
 まぁ、いいや。痛かっただろ?ごめんな…」

自分は脳天を貫かれたような快感を味わったが
そのためにつくしに無理を強いたのではないかと
許しを乞うようなキスを髪に落とす。

「い、痛かったけど…幸せだったから。大丈夫」

照れながらもチュッと小さく頬にキスをしてくるつくしに
司は幸せの中にどっぷりと浸かっていた。

「起きられるならシャワー浴びようぜ」
「ん。…って、あ。ごめんなさい。
 あたしってばホントに引っ掻いちゃってる…」

司に抱き上げられ洗面所まで来てから
司の背中についた傷に気付きそっと指でなぞって
夢中だったとは言え、申し訳ない事をしたと
しゅんと肩を落とたつくしの額を司はピンと弾く。

「バカ。お前に付けられるなら大歓迎だって言っただろ?
 だから、シャワーからあがったらまた絆創膏貼ってくれよ?」
「…え?う、うん」

額を押さえたままきょとんとするつくしを横目に
まるでこの傷は勲章だとでも言いたそうに
鏡の前で振り返って背中の傷を嬉しそうに確認する司は
どこか誇らしげでさえあってつくしはクスッと笑うとそのまま抱きついた。

「…ありがとう。大好き」
「おぅ。オレは愛してんぞ」

「あっ…あたしだって…愛してる、よ…」

語尾の方はゴニョゴニョと誤魔化すように声が小さくなる
つくしの顎を持ち上げキスを交わすと、どちらからともなく笑い合った。


つづく


___次回はラストッ!
愛を深めた2人をお楽しみにっ♪

司2
Illustration koma




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Comments - 6

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スリーシスターズ  

おはようございます。

朝から甘~い❤どころではありませんでした!

つくしちゃんを怖がらせないようにその時が来るのをずっと待っていたけど、まさかつくしちゃんから誘ってくれるなんて!
司くん嬉しい♪なんて言葉だけじゃ表せないくらい幸せだったんでしょうね❤
心が繋がっていればそれだけでも幸せですが、やっぱり好きな人と結ばれることができるのなら、もっと幸せですよね💕

朝から顔が崩れちゃってます。
ちゃんと元に戻るかな?

2017/10/26 (Thu) 07:46 | EDIT | REPLY |   
koma  
スリーシスターズ様

ニヤニヤ…戻りましたか(笑)?

komaは★2つ担当。
書きなれないRにどうしよう、と悩んだ末に
つくしちゃんに野獣を召喚してもらう事にしました(((*≧艸≦)ププ

司君はそりゃもう、幸せだったはずです♡♡

甘さたっぷりの司エンドストーリー。
もひとつ続きますので最後までぜひぜひよろしくお願いします(*^^*)

2017/10/26 (Thu) 10:53 | EDIT | REPLY |   
kachi  

komaさん
こんばんは!
お話の更新ありがとうございます😊

ふふふ
幸せ♡

内心、今夜は準備していたものの出番なしかなぁ諦めかけていた司に、つくしからの名前呼びでの大胆なお誘い(*^^*)
つくしも司と同じ気持ちでいてくれたこと、嬉しいですよね♡

2人のRとても素敵でした♡

『ペロっと自分の唇を舐めながらニヤリと笑う司』
まさに野獣(笑)
イラストがピッタリですね♪

komaさんのR読めちゃうなんて貴重で、イベントならではで嬉しかったです٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

2017/10/27 (Fri) 23:39 | EDIT | REPLY |   
koma  
kachi様

コメントありがとうございます♪

そんなつもりじゃない、なんて建前を言いながらも
司も相当我慢したし?
komaの担当は★2つだし?でご褒美です♡

本編の終わりの方からどうも
「舐める」が流行りだしたので
イラストでもペロッとしてみました(笑)

ふふっ。
普段あんなにかまととぶってるのに
このタイミングでメジャーデビューしちゃうとは…
komaもまさかまさかでしたっ(((*≧艸≦)ププ

2017/10/28 (Sat) 14:55 | EDIT | REPLY |   
さとぴょん  

koma様♡
貴重すぎるkoma様のR(≧◇≦)♡
ありがとうございました♡

びっくりしたよー。
でも、すごくよかったよー(≧▽≦)♡♡♡ 心の叫び

バスローブ着て待機してるつくしを前にして
着替えがなくて悪かったな・・・と上手くフォローする司に
ほんまのこと言わんかーいッ!!
と司の襟首掴んで締め上げたくなっちゃいましたよ。
でも、その優しい気遣いが逆によかった♡
どっちやねん(笑)
だって、こんなにも司がスマートにフォローするのも
なかなか見られなくて、結構レアですよね♡

ちゅーかメイプル泊りに来てる時点で
また抱き合ったまま寝るなんて、
もしもし?って感じなんですけどねぇ(笑)
正直、拷問意外の何ものでもないですもんね(笑)

司よく堪えてますねーー。
我慢大会優勝って感じですよ。

「・・・いいもん」
出た。\(◎o◎)/!いいもん♡

これにはさすがの司も止まらないですね。

そして貴重なkoma様のR
ペロッと唇舐める仕草がそそられる
司の男っぽい口調もキュン♡ときますね♡
koma様♡
Rいいじゃないですか!
これからどんどん書いてくださいね♡(≧▽≦)♡♡♡

ドキドキズキュン♡のお話ごちそうさまでした♡
そしてありがとうございました♡(*^^*)

2017/11/08 (Wed) 15:52 | EDIT | REPLY |   
koma  
さとぴょん様

イベント終了後も
こうしてコメント寄せて頂きありがとうございます(*^^*)

へへっ。
まさかkomaもRのメジャーデビューがここになろうとは
夢にも思っておりませんでした(笑)

野獣編で★2つとなれば
バスローブの時点で飛びかかってもよかったんですけどね♡

どんなにヤりたくても、
無理強いせずに
じっと我慢できちゃうのが司!をモットーに(笑)

生転がしはもはやつかつくセオリーなので(^^;)
前後編からずっと生転がってきた司を
まだやせ我慢させて紳士ぶらせてみました(((*≧艸≦)ププ

ドキドキの野獣編。
楽しんで頂けたようで嬉しいです♡
ありがとございました((“(人ω・)

2017/11/09 (Thu) 05:26 | EDIT | REPLY |   
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