FC2ブログ

Welcome to our blog


あなたは 番目のお客様です
現在  名様が閲覧中

-
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。





【注意書き】
ここの回は暴力的表現が出てきます。
苦手な方は、ご注意、ご判断のうえ、お読み下さい。





迫り来る気配。確実に間合いを詰めてくる。
既に何処に誰が居るのかも判らない。だが確実に、あきらを追って来る気配を感じる。

-敵か…?

物陰から様子を覗うと、太陽光に当たり見える銃身は、あきらの手にあるものと同じ、サン・ クリストバル・カービンだった。

「予想的中って訳か…」

苦笑を浮かべると一旦物陰に身を隠す。
この世界に来て以来、すっかり馴染んだ相棒の、弾倉を確認する。
着脱式30発箱型弾倉には、.30カービン弾が装着されていた。

類の言葉通りならば、こちらの方が圧倒的に不利。
長引けば、先に倒れるのは自分の方だ。
慣れた手つきで安全装置を解除すると、物陰から敵の動きを覗う。
と、相手の持つ自動小銃が火を吹く。
数発の弾丸はあきらのこめかみ近くを通過し、そのうちの1発が頬を掠めた。
すっと一筋、赤い線が現れる。

幼い頃から身体に叩き込まれた護身術。
その中で人間の身体には幾つかの急所があり、狙うならばそこだと言われていた。
頭部であればこめかみ、目、乳様突起、胴体であれば心臓、肋骨、肝臓、脚部であれば膝…。
もうひとりの自分は、確実にあきらのこめかみを狙っていた。
ということは、向こうにも自分と同じ知識があるということだろう。
撃たれたことで、逆に冷静さを取り戻したあきらが、武器を手にし、射撃体勢を取る。

「…頭は…流石に止めておくか…」

あきらが独り言ちり、照準を心臓の位置に定める。

空気が動く。
200m程先の物陰から飛び出す、もうひとりの自分。
迷うことなく、あきらはトリガーを引いた。


-----


「…鞍馬って言ってたからな…。このまま行けば鞍馬寺か…」

硝煙弾雨の中を潜り抜けた総二郎の前には、原生の老杉が広がる。
様子を覗いながら足を進めると、前方から総二郎と同じく本差(ほんざし・主兵装のこと)を手にした、もうひとりの自分が現れた。
総二郎を見るなり、口角を上げる。

「…おいでなすったか…」

面白ぇとばかりに、総二郎も口角を上げる。

目の前の自分が刀を抜く。手にしているのは加洲清光。
約150年ほど前、志半ばで病に倒れた、悲運の天才剣士の愛刀。
「ご大層なこって…そこまで真似しなくてもよ…」と呟く総二郎に、音もなく斬りかかる。
咄嗟に身をかわすと、総二郎も刀を抜いた。
鞘は捨てない。捨てることは、二度と剣を鞘に戻さぬ意味をなすからだ。

「…おいおい…。俺と対峙するんだぜ。
辞世の句くらい読んだらどうだ…」

総二郎が告げる言葉にも反応せず、相手は只剣を振るうばかり。
鬱蒼とした木々が作り出す闇の中で、抜かれた互いの刀身が光を放つ。

「全く…マムシじゃねえが、風情がねぇよな…。
『野心に生きるは、遅すぎる。女に生きるは、うぶすぎる』くらい言えないのかよ…」

嘲笑するような総二郎の声にも反応を示さない。
振り下ろされる刀を紙一重で避けると、総二郎の前髪の一部がハラリと落ちた。

ぴたり。
総二郎と影。2人の動きが止まる。
お互いに刀を構えたまま、次のタイミングを見計らう。

「そうさな…この場だと…この言葉が一番か…?」
剣を持つ総二郎の手に力が籠もる。

「夢に生きるは、切なすぎる。…粋じゃねぇよなっ!」

影が動くと同時に、総二郎の手の中の、加洲清光が弧を描いた。


-----


「ふぅん…。そんな所で一人、高みの見物…?」

A-10の爆撃地からやや離れた高台に類が足を踏み入れると、そこには予想通りの先客が居た。
つくし曰く『柔らかい微笑み』を向けて立つ、もうひとりの自分。

ドッペルゲンガーは、自分の『影』
ならば、思考回路は同じ筈…と、ここに来てみたのだが、あまりにも予想を裏切らない展開に、類は落胆の様相を見せた。
だが次の瞬間、その『影』から笑みは消え、問答無用で間合いを詰めて来る。

-早い…!

バリアを張る余裕などない。咄嗟に身体を捻ってそれをかわすと、無意識にホルスターに手を掛けたが、銃を取り出すのは止めた。
相手との距離が近いため、類の持つリボルバーでは、シリンダーを押さえられ使い物にならない可能性が高い。
相手の動きが遅ければ、間合いを取って打ち込めばいいのだが、何せ相手は自分の『影』だ。
やっかいなこと、この上ない。

「肉体労働は、専門外なんだけど…」

緊迫したこの場にそぐわない、類ののんびりした声。
その間にも、もうひとりの自分はナイフ、格闘、様々なサイレント・キルで類を狙う。
しばらくは防戦に徹し、相手の様子を見ていたが、相手のナイフが類の左腕を掠め、そこから痛みが走る。

「…くっ…!」

類が僅かに怯む。
その一瞬の隙を見逃さず、もうひとりの自分が類の腕を掴んだ。
『まずい…!』と思うと同時に、相手は関節の動く方向とは真逆に捻る。
が、今度は類の判断が早かった。

ひらり。

類の身体がくるりと宙に弧を描く。
相手の力を利用し、捻られる方向へ身体全体を大きく回転させると、驚く相手の頭部へ大きく蹴りを入れた。
刹那、相手の軸足がぶれる。類はその瞬間を見逃さなかった。
自らの体勢を即座に立て直すと、その軸足を蹴り飛ばす。バランスを崩したもうひとりの自分は、大きく後方に倒れた。

類がホルスターからコルト・パイソンを取り出し、照準を倒れている人物の頭部に合わせる。

「どんなに『影』が濃くても、『光』がなければ『影』は出来ない。
…誰かがそんなこと、言ってたっけ…」

表情を変えず、類が銃弾を叩き込んだ。


-----


「畜生…! なんだこれ…!」

勢いよくT-1Bに乗り込んだ迄は良かったが、目の前に広がるのは見たこともない電子機器。
とりあえず置かれたヘルメットを被るが、後の事は全く判らない。

-基本的には現実世界と同じ事しかできない。
-けれど、仮想世界だからね。出来る出来ると思えば、出来ないこともない…。かもしれない。

ここに来たときに聞いた説明を思い出す。

「ああ…そうだよ。俺様には出来るんだよ。今、この場でこれを動かせなくてどうするんだよ…!」

司が自らに言い聞かせる。すると全く判らなかった目の前の物体が、良く馴染んだものに見えてくる。
心の命ずるまま、司は操縦棹を動かしていた。


機体が上昇すると、身体には今までに感じたことのない圧力を感じる。
『G(重力)』という単語は知識として知っていたが、それを体感するのは無論、初めてだ。
その衝撃に気を失いそうになったとき、目の前には例の爆撃機が見えた。
が、突如としてその姿は、司が乗るものと同じ、T-1Bに変化する。

「なにっ!」

ヒュン…
地上数百メートルの位置で、戦闘機同士がすれ違う。
変化したT-1Bのコクピットの中には、司が予想した通りの人物が座っていた。

「あの野郎…っ!」

司が操縦棹に付けられたボタンを押す。
が、向こうはひらりと空対空ミサイルをかわすと、逆に同じミサイルを撃って来る。
慌てて司が操縦桿を倒してそれをかわすと、機首は真下を向き、急降下をし始めた。

「…くっ…」

引き裂くような重力が司の身体に重くのしかかる。背後には、同じ機体が追ってくる。
それを振り切るため、司が更に速度を上げると、視界の端々が赤く滲んできた。

「…やべぇ…。レッドアウト(※)か…」

心臓がドクドクと波打つ。身体中の血液が頭部に集中するのが判る。視界に映る赤が広がりを見せる。
だがそれは、追いかける向こうも同じ筈…?

片手で掴んでいた操縦桿を両手に握り直す。
司の乗るT-1B機は練習機のため、本来であれば武装はされてはいないが、先程、空対空ミサイルが1発発射された。
構造を考えると、残るのは空対空ミサイルが1発のみ。チャンスはあと1回だけ。

地上ギリギリのところで司が操縦桿を上げると、綺麗なUの字を描き機体が上昇を始める。
再び身体を襲う重力。
それに耐え更に旋回させると、もうひとつのT-1B機の真後ろについた。

「当ったれーーーっ!」

司が、祈るような気持ちで発射ボタンを押した。


-----


司が乗った機体が上昇すると、地上への爆撃音が止む。
それまで近くでしていた類達の声もしなくなった。
辺りを立ちこめていた硝煙と粉塵が落ち着いてくる。
つくしがケホケホと咳払いをしつつ、慣れてきた眼で周囲を覗う。
クリアになる視界の向こうには、艶やかに笑う自分の姿があった。

ぞくり。
身の毛がよだつ。

『ドッペルゲンガーに三度出会うと死ぬ』と言っていたが、心臓の弱い者なら一度見ただけで死んでしまうのではないかと、頭の片隅で考えてしまう。

が、目の前の自分は、そんなつくしの考えを無視するかのように、笑顔のまま腕を振り下ろす。
周囲を覆う黒雲が、つくしの真上で成長し始める。

-まずい…!

同じ現象を一日前に見たばかりのつくしには、相手が何をしようとしているのか直ぐに理解出来た。
身体の向きをくるりと変える。

反撃し、自分も『サンダガ』を放てばいいのだろうが、魔法の使いすぎで倒れた過去が蘇る。
『牧野は逃げろ』そう言われた。
司達を大人しく待つだけのつもりはないが、まずは逃げて、相手の魔法を消費させた後、こちらの攻撃をした方が得策だと判断する。
それに…自慢ではないが、逃げ足は速い。
過去、赤札により襲ってきた生徒達から、何度逃げおおせたことだろう。

三十六計逃げるに如かず。
逃げるが勝ちとばかりにつくしが走り出した。


「…し…しつこい…わね…」

肩で息をしながらつくしが走る。それを追いかけるのはもう一人の自分。
時折立ち止まり腕を下ろすと、つくしの近くに雷が落ちる。
年相応の女性より脚力も体力もあるつもりなのだが、それはつくしをコピーしている相手も同じこと。

「あっ…!」

瓦礫に足を取られ、つくしの身体が傾ぐ。もうひとりの自分が、勝利に満ちた笑みを浮かべた。

-もう…駄目っ…!
両腕で頭を覆い来るべき雷の衝撃を待つが、いつまで経ってもそれは来ない。
恐る恐る眼を開けると、つくしと相手との間に火柱が立っていた。
空には木綿の布に乗った猫娘。

「えっ…あ…! リザードン! 猫娘ちゃん!」


何処から現れたのだろう。リザードンがつくしを守る騎士のように間に立つと、もうひとりのつくしに炎を吐く。
リザードンの炎は相手の腕や足を焼くが、つくしは全く痛みを感じなかった。
つくしに背中を向けたリザードンは『大丈夫?』と尋ねるかのように、尻尾の先をヒラヒラさせる。
炎が壁になる間、木綿の布がつくしの前に下りてくると、それに乗っていた猫娘がつくしを助け起こす。

「えと…猫娘ちゃん。ありがとう。うん、大丈夫。…痛くないよ。
『諸刃の剣』は自分の攻撃だけなのかな…?」

首を捻るつくしに、猫娘は木綿の布に乗るよう促す。
つくしと別れた後、新しく猫娘の友達になった『一反木綿』が、つくしを乗せて飛び上がった。

リザードンの炎の攻撃に怯んでいたもうひとりのつくしだが、逃げるつくしを見つけると『サンダガ』を放つ。
するとリザードンが翼を広げ、空とつくしの間に割り込んだ。
雷はリザードンを直撃し、気を失ったまま地上へと落ちて行く。

「リザードンっ!!」

身を乗り出すつくしを、猫娘が落ちないよう、後ろから必死に羽交い絞めにする。
その猫娘にも、雷が直撃する。
衝撃で、つくし達の乗る一反木綿も真っ逆さまに落下した。

「…イタタ…」

お尻を打ち付けたつくしが、手であちこちをさすりながら周囲を見回す。目の前には猫娘と一反木綿が倒れている。更にその先にはリザードンも。
駆け寄ろうと腰を浮かせたつくしの眼の前に、見慣れた姿が立ちはだかる。

「…許さない…。あんたのことは、絶対に…!」

すくりとつくしが立ち上がった。


-----


もうひとつのT-1B機が爆発、落下するのを見届けると、司は元居た爆撃地へと機体を着陸させる。
まだ視界の一部は赤くなっており、全身を引き裂かれるような痛みが襲うが、動けない程ではなかった。
コクピットから地上に降り立つと、瓦礫の廃墟からあきらが、鞍馬山から総二郎が、高台から類が駆け寄って来る。
それぞれ無傷ではなかったが、とりあえず動きに支障はないようだ。

「…よう、生きてたか。まさかドッペルゲンガーじゃないよな?」
「抜かせ! 俺様を誰だと思ってる。トットチャンネルになんかやられるか」
「本物の司だな…」「…だね…」

お互いの生存にまずは安堵をすると、求める姿を探す。
何処に…と目を凝らすと、遥か遠くの方で対峙する、2人のつくしの姿があった。

「おい…あれって…」
「うん、リザードンと猫娘の側に居るのが、本物の牧野だよ」
「何でモンスターには牧野が判るんだよ」
「…さあな。何せ牧野は猛獣使いだからな。
モンスター使いの素質もあるんだろ…?」

あきらが軽口を叩きながら武器を構えるが、引き金を引くのは躊躇う。
スコープの先に映るのは、偽物とはいえ、つくしの姿をしているのだから、致し方ない。
それはこの場に居る皆が同じようで、駆け寄り武器を構えても、それ以上は動くことができない。

つくし達の頭上を覆っていた黒雲が、空全体へと広がる。
ぽつぽつと大粒の雨が、その場に居る全員の身体を濡らす。
武器を構えたまま動けぬ4人の目前で、2人のつくしが両腕を上げた。
雷鳴が轟く。雨が激しくなる。まるで鏡のように、全く同じ動きをする2人のつくし。

「サンダガッーーー!!」

空から伸びる2本の光は、それぞれ2人のつくしを直撃した。


-----


「「「「牧野っ!!!!」」」」

ぱたりと同時に倒れる2人のつくし。空を覆っていた黒雲は切れ、その間からは太陽の光が顔を出し始めた。
司達は動きがもどかしいとばかりに、その一方に急ぎ駆け寄る。

「牧野っ!」「牧野! 大丈夫!!」

つくしの身体を起こすと、ぴちぴちとその頬を軽く叩く。
4人の背後から、起き上がった猫娘やリザードンが心配そうに覗き込む。

「…う……う…ん……」

つくしの瞼が動き、ゆっくりと眼が開かれる。
皆がほっとする中、向こう側で倒れているもうひとりのつくしは光に晒され、さらさらと消えていった。

「あ…私…?」
「全く…無茶しやがって…」「よく頑張ったね、牧野」「おお、流石だな」「あんまり心配させるなよ」

安堵に満ちた4人の声につくしが笑顔を返すと…

テテテテ♪テッテッ♪テッテレェ~♪

能天気なレベルアップ音に続き、華やかなファンファーレ音が流れて来る。

「なっ…なに…?」「これでクリアってわけか?」「そうみたい」「みたい…って」「お前が作ったんだろ?」
唖然とする5人の耳元に、MAMUSのメッセージ音が届く。

『オメデトウゴザイマス ジブンニ ウチカツ ミッションクリアデス』
『コレデ スベテノステージ クリアデス』
『モウイチド ハジメカラノバアイハ コンティニューヲ ゲンジツニモドルバアイハ ログアウトヲ センタクシテクダサイ』

慌てて端末を立ち上げると、大きく『Congratulations!!』の文字が描かれ、その下には製作スタッフの名前らしきものがスクロールされている。
そして画面には、今までどんなに端末を立ち上げても選択できなかった『ログアウト』の文字が点灯していた。

「やった! これで戻れる!!」「やっとかよ」「…眠い…」「はぁ…流石に疲れたな」「ホントだよ…」

やれやれとばかりに皆が『ログアウト』を選択すると、それまでの視界が反転する。
薄れゆく意識の中で、リザードンと猫娘、それに一反木綿が『また来てね』とばかりに、ひらひらと手を振るのが見えた。


-----


「ん……」

つくしが目を覚ますと、視界が真っ暗なことにどきりとする。
ごそごそとヘッドギアを外すと、のそのそと起き上がる。
つくしが動き出すのと同時に、司達も次々と目覚めていった。

「…えっと…ここは…類の家…よね?」

きょろきょろと周囲を見回すが、ログイン前と変わったことと言えば、窓から西日が射していることくらい。
慌てて時計を確認すると、日にちは変わらずに、時間だけが3時間ほど経過していた。

「…向こうでは何日か経っていたよな?」
「うん。そうだよね…?」
「…基本的に時間経過は現在と同じはずなんだけど…?」

類がうーん、と首を捻る。

「そんなことより、類! お前、これ何とかしろ!」
「そうだ! ログアウト出来ないなんて、欠陥品もいいところだぞ!」
「…テストではちゃんと出来たんだけどね…」

総二郎とあきらからの文句も、大して気に留める様子もない。
「疲れた。寝る…」と、ベッドにころんと横になる。

「おい! 寝るなよな!」
「…ったく。もういい。帰るわ。今日はデートする気にもならん」
「だな。明日に備えて、俺も帰って休むわ」
「ほれ、牧野も帰るぞ」
「あ…うん」

横になり眠る類に、近くにあったケットを掛けると、そっと部屋を後にした。


-----


その後、花沢物産開発部で調べたのだが、つくし達が体験したログアウトできないという現象は現れないという。
Magnificent Almighty Machine of Ultimate System(究極のシステムの壮大な全能のマシン)は正常に作動し、オカマ言葉を話すことも、マッドハッターのような映像が現れることもない。
発売直前の最終テストということで、類が再び4人に声を掛けたが、総二郎とあきらは断固拒否。
つくしだけがバイト料の高さに釣られ、そのつくしに釣られた司とで3人が再びログインしたのだが、そのときも特に問題なくゲームができたという。
…まぁ、そこでもひと悶着、あったらしいのだが、その内容については未だ誰も語ろうとはしない。

そして、件のゲームが発売された当日。
つくしは司達と共に、ラウンジで茶を飲んでいた。

「結局、何だったんだ? あのマムシは?」
「…知らない…」
「知らないって、お前なぁ…!」
「ん…多分、システムのバグか…。じゃなければ…何かの悪戯か」
「悪戯ねぇ…。にしちゃ、タチが悪いよな」
「ん、でもドッペルゲンガーは中々面白かったよね。
あれは本採用で取り入れた」
「マジか!?」
「うげ…。俺は二度と、自分を倒すのは御免だぞ」



楽し気な会話が響くF4専用ラウンジ。
その隅に置かれたパソコン端末が、ひとりでに立ち上がる。
モニターに現れたのは、奇抜なマッドハッターの姿

『ふーん…あのコたちって、ホント、面白いわよね。
この世界も、とっても魅惑的だし。
うふ。また今度、出てこようかしら…?
今度は…そうねぇ…。Fantasy? Pure love? Comedy? Darknessなんていうのも、面白いかもね…』

不気味な笑い声を残し、マッドハッター、ならぬ、マムシは姿を消す。
その後の画面に、1つずつ文字が打ち出された。


『Game Continue... Yes ? or No ?』



-Battle END-


※ レッドアウト
大きなG(又は-G)が身体にかかることに起きる現象。
血液が眼球内の血管に集中し、視野が赤くなる症状をいう。
(Wikipediaより引用)



↓オマケ↓がありますのでこちらもどうぞ

Comments - 8

There are no comments yet.
スリーシスターズ  

おはようございます。

ついに最後の闘い。
1人1人の闘いを詳しくはかかず、短い状況説明と心情を綴っているところが逆に緊張感を高めたり、想像力を掻き立てたりしてドキドキ感とかをさらに高めますよね。
4人の闘いの場面を読んだときは、ふぅ~大丈夫。だよね・・・ と思いました。
大丈夫って思っていてもみんなが揃うまではちょっと心配になりますよね。

つくしちゃんには猫娘ちゃんやリザードン、そして一反木綿まで応援に来てくれました。
つくしちゃん心強い仲間と一緒に頑張りましたね。

5人無事でゲームクリア。
現実世界に帰ってきました。
その後マムシは現れず、何故5人の時だけ現れたかはいまだ謎・・・
F4ラウンジで不気味に光るコンピューター。
マムシはさらなる知能と感情を持ってコンピューターを歩き渡るのか・・・!
ハリウッド映画張りのスリルとアクションとそして・・・司くんのコメディー!(司くんは至って真剣だったと思いますよ!)
楽しかったです。
Spin Off Storyはどんなお話が待っているのかな?
そちらも楽しみです🎵


2017/10/27 (Fri) 07:52 | EDIT | REPLY |   
星香  
スリーシスターズさま

ご訪問&コメント、ありがとうございます♪

個別の戦い。
あきらくんは銃撃戦、総ちゃんは刀、まではすんなりだったのですが、類と司は最後まで悩みました(><)
そして肝心のアクション…。
画像だと表現しやすそう(画伯なので偉そうには言えませんが…)なのですが…。
スピード感を文章で表現するのは、やはり難しかったですね。
次…があれば(あるのかな?)もうちょっと精進致します(^^;)

今回の『Battle』の概要。
実は参加者の皆様の会話から生まれました。
「司が地雷をばら撒き、自分で回収する図」等々、本当、司はコメディー要素が沢山(^^;)
で、とても楽しかったです(^^)♪

スピンオフは2本。
こちらも是非! お楽しみ下さい!!

ありがとうございました。<(_ _)>

2017/10/27 (Fri) 11:00 | EDIT | REPLY |   
haoto  

こんばんは、初めまして、haotoです。

ラストストーリー、お疲れ様でした。

5人の活躍とても楽しく読ませて頂きました。
F4は凄いですね、自分を相手に全く怯みもせず、真っ向勝負!4人共、素敵でした✨

類の台詞、あれは『ガラスの仮面』の『月影先生』では?
私は台詞を訊いてすぐに思ったのですが・・・

皆様、お疲れ様でした🎶

2017/10/27 (Fri) 23:46 | EDIT | REPLY |   
星香  
haotoさま

はじめまして。
ご訪問&コメント、ありがとうございます♪

はい、皆様が繋いでくれたお陰で、なんとか書き切ることができました。
戦いの緊迫感を出したかったのですが…
やはり言葉だけでの表現は難しいですね(><)
まだまだ精進が足りないようです(^^;)

類の台詞、そうです!!
『二人の王女』の時の台詞です。
テレビ好きの類なら見ているだろうな~と思いまして…(^^;)
余談ですが、総ちゃんの台詞は、劇団新感線の舞台『髑髏城の七人』より頂いております(^^;)

異色だった『Battle』でしたが、最後までお付き合い下さり嬉しいです。
またいつか…イベントができるといいな…と思います。

ありがとうございました。<(_ _)>

2017/10/28 (Sat) 00:41 | EDIT | REPLY |   
さとぴょん  

星香様♡
喉がカラカラに渇く見事な戦いの最終話
ありがとうございました♡

すごかったー(≧▽≦)
ドキドキしたわー♪

個別で戦う姿がそれぞれ凄くカッコよかったです。
頭を外すあきら緊張感が伝わってきました。
句を読みながら間を感じる総二郎、実に粋な戦いぶりでしたね♡
類はなんだか一番手強そうでドキドキしたけど、やはり本物は強かった。
とどめは司、読みながら己もGを感じ全身の毛穴が開きました。
猫娘の助けが入ったつくし。
愛する者を傷つけられ守ろうとするつくしも最後はカッコよかったです。

バトルが終わった後に聞こえたマムシの声

続きを予感するような終わり方にドキッとしました。

バトルの女=星香様♡
ドキドキするお話に興奮させていただき
ありがとうございました♡

2017/11/09 (Thu) 15:05 | EDIT | REPLY |   
星香  
さとぴょんさま

ご訪問&コメント、ありがとうございます♪

バトルシーン、
読むのは好きなのですが書くのは本当に難しくて…(><)
もうちょっとぴりっとした空気感を出したかったのですが、まだまだ修行不足(?)のようです。
兎に角、F4は格好良く!
つくしちゃんも、格好良く!
を目指して頑張ってみました。
楽しんで頂けてほっとしております(^^)♪

マムシは直ぐ側に…?
うふ、今度は書き手スカウトにお邪魔するかも?
しれませんよ…?

お付き合い、ありがとうございました。<(_ _)>

2017/11/09 (Thu) 20:35 | EDIT | REPLY |   
kachi  

星さま
最終話お疲れ様でした!

自分との闘いに勝った5人、全員カッコ良かったです♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

バトルそれぞれのシチュエーションがそれぞれにぴったりでドキドキしました!
私としてはやっぱり司の空中戦が1番気合が入りましたが、何気に総ちゃんの剣の闘いがカッコ良くてお気に入りです♪
バトルのお話ではどっちかというとお笑い担当でみんなの足を引っ張り気味だった司もカッコよく書いてくださってありがとうございます😊

つくしちゃんは自分のためよりやっぱり誰かのための方が力が出るんですね!

あんな怖い目に色々あったのにバイト料に心動かされて再チャレンジするつくしちゃん流石ですね(笑)

馴染みの薄かったゲームの世界のお話、新鮮でとても楽しかったです♪
ありがとうございました😊

2017/11/10 (Fri) 20:12 | EDIT | REPLY |   
星香  
kachiさま

ご訪問&コメント、ありがとうございます♪

アクションは本当、難しかったのですが、そう言って頂けて嬉しいです(^^)♪
ありがとうございます~
戦闘機を出して、誰を乗せよう…??
と、なったとき、うーん、ここはやっぱり司かなぁ…? と。
あきらくんはライフルが似合うし、総ちゃんは沖田総司か無界屋蘭兵衛(by髑髏城の七人)というイメージ。
類は再び、冴場類になって貰いました(^^;)

皆様「ドンパチは…」と最初は仰っていたのですが、書き始めると流石でして…
サクサクとお話がUPされておりました。
お陰で私自身も楽しんで書くことが出来ました(^^)♪

kachiさまからは沢山コメントを頂き、ただただ、感謝の言葉しかございません。
気が向いた時にはまた足をお運び頂けると嬉しいです(^^)♪

ありがとうございました。<(_ _)>

2017/11/10 (Fri) 22:03 | EDIT | REPLY |   
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。