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「みっ、美作さん!どうしてここに?」

「そりゃあ類から 《明日から牧野有給使うから》ってラインが突然来たんだぜ。んで、その後は一切音沙汰無し。上司として心配するだろ?」

「あきら、、来たんだ。いいとこだったのに」

俺が来た事に驚いている牧野と、俺が来て、ホッとしているような表情の類。
友情の一線は、ちょっと越えただけですんだんだな。くっくっ。

「・・・2人だけで遊ぶなんてズルイだろ?」

「上司っていっても直属じゃないでしょ?」

「直属じゃなくても上司だろ。俺は親会社の専務なんだから。牧野はうちの子会社に勤めてるんだぞ」

「ホントあきらはズルイっ!牧野を美作に入れちゃってさ!ムカつく!」

「くっくっくっ。俺のせいじゃねーよ。お袋さ」

牧野が愛しているのは司。
俺たちは牧野が傷つく事、傷つける事を決してしない。

俺たちが望むのは牧野の笑顔。
牧野の笑顔が司にあるから、そして司だから、秘めた想いを抑えこんだ。

俺たちの、、、
俺の愛する女を泣かした罪は重いぞ、司。

さて、、どうしようか、、、?

これからの事に考えを巡らせていると、真面目な顔をした牧野が俺の目の前に立っていた。

「あの、美作さん!急にお仕事を休んじゃってごめんなさい!!類は悪くないのっ!」

そう言って、勢いよく90度に体を折り曲げ、深々と頭を下げた。
社会人になって少しは落ち着いたかと思っていたのにな。くくくっ。牧野らしいっちゃらしいけどな。

「あ~安心しろ、有給は使ってないから」

「へっ?!いや、有給の問題でなくてね、急に仕事を休んだ事をね、、」

「お前は仕事でイタリアに来てるんだ。だから気にすんな。明日はフィレンツェで仕事な」

「ど、ど~いう~事っ?!」

でっかい目をさらに大きく見開いて驚いている牧野。くるくるくる変わる表情は牧野の魅力のひとつだな。
そして俺の顔を探る様に見つめる類。きっと俺が何か企んでるって勘付いている。

「・・・・あきら、なんか顔が悪い」

「顔が悪いって、、なんだよそれ」

「・・・静かに怒ったあきらは、とっても意地悪だって俺知ってる」

「そうか?」

数年に一度爆発する俺と、静かに表に出さず怒る俺。どっちが強烈だろうな?
面白くなりそうだ。くくくっ。





翌日、類をトスカーナに残し牧野とフィレンツェに向かった。
本当に仕事だと思ってる牧野はやる気マンマンで何気に息巻いていて、それも可愛い。

「さぁ、美作さん!フィレンツェでの仕事って何?!なんでも言って!」

「あぁ、買い付けだ」

「何の買い付けなの?」

「ん~そうだな、社長夫人と2人の令嬢へのプレゼント」

「はぁっ?!」

「くっくっくっ」

だから牧野の表情が面白いんだって。
くるくる表情が変わるのは昔から。今日はポカンと口を開けかよ。
令嬢は、ポカンと口を開けたりしないぞ。

牧野と訪れたのは、メルカートチェントラーレ。
簡単に言うと地元の人間が利用する中央市場。
もちろんフィレンツェにはブランドショップもあるが、お袋たちは牧野が選ぶブランド品が欲しいわけじゃない。

「全然仕事じゃないじゃない!これのどこが仕事なの?てか何の為のプレゼントなのよっ!」

そうプリプリ怒りながらも、

「あっ、芽夢ちゃん達、こんなの好きなんじゃない?夢子さんは〜、これ?何でも持ってるからな〜。何がいいかなぁ」

なんて、妹達が喜びそうな物を真剣に選んでいる。
雑貨や食べ物、ここは何でも揃っているからな。
陽気で楽しいイタリア人店主と話しながらの買い物。

ほら、おまけしてくれるってさ。
おい牧野、誘われてんじゃねぇよ。
まっ、気付いてないだろうけどな。
牧野はこういう雰囲気、好きだろ?

今まで、俺の周りに、何人いただろう?
上辺だけじゃなく、本当に俺の事や俺の大切な家族の事を真剣に考えてくれる人間が。
取り入ろうとせず、飾らず接してくれる人間が。
今まで俺たちが受け取ったプレゼントは、本人じゃなくきっと第3者が適当に選んだモノだろう。

俺も家族も牧野が選んでくれた、そのモノの価値を解っている。

店を出て、躓きそうになった牧野に手を差し出し、そのまま手を繋いで歩く。
真っ赤に照れて慌てて離そうとするけど、そうはさせない。

牧野が欲しい・・・

牧野への秘めていた想いが溢れだす。

「なぁ牧野。ずっと俺の側にいないか?」
「えっ?それ、、って」

俺にとって人生初めての告白。
この秘めた恋は俺にとっての本当の純愛。
本気だと、心が、身体が震えるんだな。

「・・・・・美作さん、美作さんは最高のダチでお兄ちゃんだよ。わ、私は、」

「あぁ・・・・・・解ってる」

お前が望むなら俺は何だってなるよ。いつだって、これからだって・・・
やっぱり俺はダチで兄貴なんだな。

俺も玉砕だ、、
でもきっと、これでいい、、

この場をどうしたらいいのか解らないのだろう、牧野は俯いてしまった。
俺はいつものように牧野の頭を撫でようと手を伸ばす。
『大丈夫だ』 と安心させるために。

だけど、、少しぐらいいいよな。

掌が頭に触れる寸前にピタッと止め、指先をすべらせ頬を撫でる。
そして牧野の顎をゆっくりと持ち上げ顔を近づけた。

チュッ

「えっ?今、の、」

「俺との唇のキスは初めてだな」

「なん、で、、」

驚いて俺を突き飛ばそうとする牧野の両手を掴み、それ以上何も言わせないよう唇を塞ぐ。
そして今度は長く、、口づける。

「んっ、、、んふっ」

牧野の意識が朦朧となった時、柔らかい下唇を角度を変えて何度もついばむ。
『愛してる』 と言葉で伝えられないかわりに。
牧野の唇が少し開いたのをいい事に、俺の舌は牧野の舌を追い求めた。
逃げても捉えて絡めとる。
そのうちに頭の中が痺れ始め・・・
これ以上は、、とゆっくり唇を離した。

真っ赤な顔で半べそになりながら俺を見る牧野。

「ぷっ」

「////ちょっと、何笑ってんのよ!てか、な、何すんのよーー!!」

「牧野、お前の幸せを掴め。怖がるな。何があっても俺達がいる」

牧野は俺の言葉にハッとし、真剣な表情でコクンと小さく頷いた。

「ごっそーさん❤」

「//////////なっ!なっ!なっーーーー!!」

「さぁトスカーナで類とリオンが待ってる。帰ろう」





類は愛のシルシを残し、俺は愛のキス。
総二郎、お前はどうする?

司・・・これはちょっとしたイヤガラセだ。
そろそろ気付かないとマズいんじゃないか? くっくっくっ。

俺は西田宛に昨日から今日までの写真を数枚送った。
もちろん差出人不明でな。






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Comments - 8

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kachi  

あおさま
おはようございます!
はじめまして♪
お話の更新ありがとうございます😊

イタリアまで追いかけて来たのはあきらくんだったんですね!
類くんもあきらくんもスケール大きいですね♪
きっと、2人だって司に負けないくらい仕事忙しいだろうけど、優先順位の違いというより、つくしアンテナの高さの違いかもしれませんね。

フィレンツェ 私も行きたいなぁ♪
あきらくんのご家族はつくしのプレゼントを心から喜んでくれそうだから、選ぶのもまた楽しいですよね^ ^

あきらくんの想いも切ないです。
プロポーズ
これからも最高のダチで兄でいるためにも、言えないまま心にしまい込むよりここで言えて良かったですね!
そして、本気のキス、鈍感つくしちゃんにもあきらくんの気持ち伝わったのではないかしら。

つくしちゃんと類くんとあきらくんとの逢瀬写メ。
西田さんはどうするかしら?
イヤガラセと言いつつ、あきらくんは司くんにも最高のダチでお兄ちゃんですね(๑・̑◡・̑๑)

2017/10/18 (Wed) 10:48 | EDIT | REPLY |   
スリーシスターズ  

こんにちは。
あおさん初めまして。

トスカーナに現れたのはあきらくんでした。
つくしちゃんあきらくん所の子会社に就職していたんですね。
最初は司くん怒っていそう。
なんで自分の所じゃないんだって!!

類くんだけでなく、あきらくんにまでキスの洗礼を受けてしまいました!
しかも、あきらくんはディープキス!
つくしちゃんびっくりですよね。

あきらくんもつくしちゃんが選んだのが司くんだったから、自分の想いを閉じ込めて二人を見守ることにしてくれたんですよね。

司くんこのままだと3人につくしちゃんとられちゃうよ!

総二郎くんはどうする?
うん?これは3人で何か画策しました!?
あきらくん、西田さんに写真まで送ってる!
司くん本当に本当に危ないよ!

総二郎くんはどうするのでしょう!?

2017/10/18 (Wed) 13:01 | EDIT | REPLY |   
あお  
kachiさま

こんにちは、コメントありがとうございます!

ヒュンとイタリアへ行っちゃうなんて凄いですよね。
う、羨ましい・・・
つくしアンテナ^m^ 確かにそうかもしれないです♪

フィレンツェでの買い付けで(デートもどきなんだけど)
あきらのつくしへの思いが溢れ出ちゃいました。
kachiさんのおっしゃる通り、告白できて良かった! 
そしてあのキスはあきらにとって必要なものだったんだと思います。

西田に送った数枚の写真。
誰がどう出るか、次回をどうぞお楽しみに♪♪









2017/10/18 (Wed) 15:44 | EDIT | REPLY |   
あお  
スリーシスターズさま

初めまして、コメントありがとうございます!

夢子さんがグイグイ引っ張って、つくしを子会社に就職させちゃいました!
司は怒ってただろうけど、夢子さんのやることだから 笑

フィレンツェではあきらのつくしへの気持ちが溢れ出ちゃいました。

つくしの笑顔、幸せを何よりも大切に思っているあきらです♪

写真、、ふふふっ。
次回をどうぞ楽しみにお待ちくださいませ。^m^


2017/10/18 (Wed) 15:59 | EDIT | REPLY |   
まりぽん  

あお様

こんにちは。
類に連れ出されたイタリアに、次にやって来たのはあきらくん。
母上と妹たちをダシにしてショッピングデートをすることは
できたけれど、つくしへの告白の返事は・・・
やはり見守る役目を脱することはできていないことを確認。
もちろんこの物語の中でですが。
何やら誰か(西田さんへ・・・であの人だと思いますが)の心を
かき乱すちょっとしたいたずらを残したようです。
きっと大慌てで駆けつけるのでしょう。
そして、どんなことになるのか?とても楽しみです。
花男二次のお祭りありがとうございます。

2017/10/19 (Thu) 16:33 | EDIT | REPLY |   
あお  
まりぽんさま

こんばんは、コメありがとうございます。

仕事といいつつ、デートでしたね♪
ほんのちょっとでしたが、『あきらのPure love❤』です。
つくしの思いがあきらにあったなら、相手が誰であっても、何があっても、譲らなかったと思います。
でも、、ね。

あきらのイヤガラセが今後どうなっていくか、どうぞお楽しみに♪
そしてこのイベントを、これからもどうぞよろしくお願い致します☆

2017/10/19 (Thu) 22:42 | EDIT | REPLY |   
さとぴょん  

あお様♡
あきらの熱いキスのお話ありがとうございました(*^^*)♡

「 静かに怒ったあきらは、とっても意地悪だって俺知ってる。」

この類くんの台詞がいいですねー。

私も怒ったあきら、凄く好きなんですよ。

普段怒らない人が怒ると、迫力あるし、なんかドキドキしちゃいますよね♡( *´艸`)

そして、あきらの濃厚なキス・・・

よかったです。

柔らかい下唇を角度を変えて何度もついばむ

想像してたら、下唇突き出して、いかりや長介みたいになってました。

「愛してる」と言葉で伝えられないかわりの、あきらのキス

短いのに甘く激しくてよかったです。

すんません。こんな感想ばっかりで(笑)

「お前の幸せを掴め。怖がるな。俺たちがいる。」

頼もしい言葉にあきらカッコいいと惚れ直しました。

続き楽しみにしてます(*^^*)♡

2017/10/22 (Sun) 18:56 | EDIT | REPLY |   
あお  
さとぴょんさま

こんにちは、コメありがとうございます♪

類のセリフ、そう言ってもらえて良かった!
そしてあきらに惚れ直してもらえて嬉しい!!
いかりや長介さん♪ ぐふふっ。
あきらのちゅうを、頭の中でぐるぐるしながら考えました 笑
ちょっとは甘く書けたかな? ^m^

これからもあきらをよろしくです❤

2017/10/23 (Mon) 16:12 | EDIT | REPLY |   
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