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「あぁ、もぉっ、美作さんうるさい!」

「うっ、うるさい? だって、ココ、ココ見てみろよ」

「うんっ?ココ?なんもないじゃん」

「チリチリしてんだろうよ」

「......ココって、そんなちょっとだけじゃん。ちょいちょいとカットでもすれば直るから。ったく、もぉ男でしょ男。それともあのまま氷漬けにしとけば良かった?」

「…….」

黙るあきらを尻目に次のステージへと向けて歩を進めていく。

「って、おい類! いったい全体どこまで歩けばいいんだよ。地図はねぇのか地図は」

「地図?」

ビー玉のように透き通る美しい茶色の目をしばたかせた後、ポンッと手を打った。

「司もたまにはいい事言うね」

類はそう口にすると、左側のコメカミを人差し指でクルリクルリと回した後に目の前の空間に向って右手を伸ばした。

大きな地図が現れる。

「うーーん、さっきが東京ドームみたいなとこだったから。うんと今はココだね。ココ」

「うわっ、スゴいね」

つくしの言葉に類が胸を得意げに反らせた瞬間___まだブツブツと文句を言いながら後ろから歩いていたあきらが

「ウワァッーーーーーー」

大きな叫び声を上げた。
4人が振り向いた先には、あきらの姿も形もなく

「みま、さ、かさん……ど、ど、どこいったの?」

4人はあきらの消えた場所に駆け寄り辺りを探しまわる。

「なぁ、コレって髪隠しかもな?」

司がポツリと口にすれば

「司、神な、神。神…隠しな。髪が消えたらあきら発狂すんだろうよ」

総二郎が間違えを修正する

「はぁぁっ? 髪で合ってんだろうよ髪で。ったくっ」

「もぉ、髪でも神でも…この際、紙でも、なんでもいいから探そうよ」

つくしが二人に声を掛けた瞬間____

「ギャアッーーーー」

雄叫びと共に消えていく。

3人は慌ててつくしの消えた場所に駆け寄れば

「落し…穴か?」

総二郎の問いかけに答えるよりも早く司は落し穴にむけてダイブした。

類と総二郎は、顔を見合わせたあとヤレヤレというように両手を挙げてから後を追うためにダイブした。


ドサンッ


「あっ、痛っ___って、あんま痛くない。それにココどこ? すっごい、明るいっ。うわっ、それに クンクンッ あぁ、すっごい良い匂いがするぅ」

つくしが落ちたのは沢山の花びらの上。幾層にも重なった花びらが優しくつくしの身体を包み込み守ってくれたのだ。辺りをキョロキョロ見回せば花が咲き乱れるその空間にあきらが居た。

「あっ、美作さん!ココに居たんだ〜良かったぁ」

「牧野、上、上、危ない」

大きな声とともに、つくしはあきらの胸の中にグイッと抱き寄せられる。

 ドサンッ 
司が降って来る。いや、落ちて来た。

「あっ、ありがとう」

つくしが礼を言えば

「何、くっ付いてんだ。離れろ、離れろ」

司が青筋立てながらあきらの腕からつくしを取り戻す。

「バッカじゃないの。美作さんは助けてくれたんだっちゅうの。あのままそこにいたら、あたしカエルの潰れたのと一緒だよ。一緒。ったく、なんでアンタ達も落ちてくるかなぁー」

司の腕を払いのけながらつくしがジロリと睨み上げれば

「お、お、お前が消えて、し、心配だったんだろうが! それに俺言っただろうよ。地獄の果てまでお前を追い掛けるって」

今のセリフ決まった!!と司が心の中で自分自身に喝采を送った瞬間_____4人はもう場所を移動しながらなにやら話し込んでいる。

「で、ココはどこ?」
「地図で見ると、うんと‥‥‥ココ、ココ、ココだね」

「花園神社?」
「神社なのに、花がいっぱい?」
「なんとなく名前のイメージで作ったんじゃないかな」


「あっ、そう言えば__さっき立て看板に書いてあったんだけどココボーナスステージらしいぞ」


「何それ?どう言う事?」
「スイッチ押さなきゃ何にも出現しないってよ。スイッチ押すと鳥居が出現して世界が変わるんだって」

「へぇー そりゃ、ラッキーじゃん」
「ホント、ホント、超ラッキー」

「あぁ、ただ、まやかしの術で何とかスイッチを押させようとするらしいんだ」
「へぇ、じゃぁさ、絶対に変なのを押しちゃ駄目ってことだな」


「「「「ラジャー!!」」」」

4人は声高々に誓い合う。



一方、4人の後を追う形になった司は、何やらブツブツ文句を言っている。

ハァァッ___ったく、あいつ等よ。牧野も牧野だよな。俺様の決めセリフをだな、ったく

目の前の小石を思いっきり蹴った。次の瞬間___
どこからともなく声が聞こえてきた。

『ココハ、ハナゾノジンジャデス。エンムスビ、レンアイジョウジュ、フウフワゴウ、コサズケナドニ コウカアリデス』

「あっ?マムシか? っ、縁結びって言ったか、いま?」

『ハイ。カクサレタエンムスビノ パワースポットデス。ソコ二アル アカイスイッチヲ オシテクダサイ。ソウスレバ トリイガデテキテ ヤシロニ ツウジルミチガ ヒラカレマス』

「コレか?」

司がニマニマと、しまらない顔をしながら問い返せば

『サヨウデゴザイマス』

いつものマムシとは微妙に違う言葉遣いで返事をする。浮かれポンチの司は気が付かずに大木に取り付けられている赤いスイッチをポチッと押した。


閃光が走り
ドォドォドォドーンという地響きとともに鳥居が出現した。
そして____どこからともなく甲高い笑い声が聞こえてくる。

「イヒヒヒッーーー」

大きな音に4人が一斉に振り向いた

「た、た、た、助けてくれーーーー」

地面から一気に伸びた蔦が司の身体にスルスルと巻き付いて天高く身体を押し上げた。

「「「「ハァッーーー」」」」

4人が盛大に溜め息を吐きながら突如現れた鳥居を見上げ

「司、押しちゃったんだ」
「うん。押しちゃったね」
「あぁ〜あ」


「ゴチャゴチャいいから早く助けろ」

空の上から司の怒鳴り声がする。



「早く助けろだってよ」
「随分と横柄だな」
「司のせいだっていうのになぁ、ハァッーー」
「折角のボーナスステージなのにね。あのバカなにやってんだかだよね」

口々に文句を言いつつ、仕方がないとでも言う様にジャンケンを始めた。

「のんびりとジャンケンなんてしてんじゃねぇ、早く助けろ」

「ハァッ」
あきらが溜め息を吐きながら、蔦の根元目掛けてアサルトライフルの引き金を引いた。

ダンッ ダダダダダッ
無数に打ち込まれる銃弾に司に絡み付いていた蔦が身体から離れて行く。それと同時に司は投げ飛ばされて真っ逆さまに落ちていく。

「ウギャアーーーー」

司が装備していた地雷の幾つかが地面に向ってバラ撒かれていく。

「ヤベッ、地雷が、いやっ、その前に俺、ヤベッ」

空気抵抗を和らげるために身体を必死に水平に戻し、着ていたシャツに空気を送り込み即席のパラシュートもどきを作る。




スタッ スタッ パッ
総二郎が目の前の大木を切り倒し


類が指揮棒を振るかのように手水舎の水盤に向けて杖を振れば

見る見る間に水盤が広がって行く。


「牧野、あと頼む」

「了解! ケアル ケアル ウォータ 増えよ水!」

水盤に向けてつくしが呪文を唱えれば、コンコンと水が増え巨大なプールのようなものに様変わりを始めた。


バッシャーン
大木で出来た滑り台を滑り落ち巨大プールに司が落ちた。

「「「「間一髪!」」」」

4人で手を叩き合い喜びあう。

やっとの思いで巨大プールから這い上がってきた司と共に5人で再び歩を進み始めた。


「ビショビショになっちまったじゃねぇかよ」

ブツブツと文句を言う司に、つくしは振り向き大きな声で

「あぁあもぅウルサイっちゅーの、死ぬとこだったんだからビショビショになるくらいどうでもいいでしょがぁ。あっ、それとどうでもいいけど、もう絶対に余計なとこ触んないでよね」

ドンッ
後ろ向きで歩いていたつくしは石に蹴躓いた。体勢を崩し転けそうになったつくしは二つ目の鳥居の側にある口を開けた狛犬の阿形をグッと掴んでしまった。

次の瞬間
境内に立ち並んだ石灯籠達がグゥグゥーーン音を立て大きくなって動き出す。のっそり、のっそり、つくしと司目掛けて襲いかかってくる。

「つ、つ、潰されるーーーー」

危機一髪で総二郎が妖刀でつくしと司を取り囲んだ石灯籠をバッサバッサ斬りつけた。後からやってくる石灯籠はあきらがアサルトライフルで撃っていく。石灯籠達は音を立て崩れていく。

バシンッ
二人はお互いの腕をクロスさせ、白い歯を見せ合いながら健闘を称え合った。

「フゥッーーー 助かった」

つくしの助かったの言葉を合図のように、
ザッザッザッ、ストンストン ストーンと 音を立て元の石灯篭の形に戻って行く

「「エッ」」

すっかり元の形に戻った石灯籠達がジワリジワリと4人を取り囲む。

総二郎がバッサバッサと斬り捨てても、あきらが連射をしても一瞬はバラバラに壊れるものの、今度は先程よりも素早く元に戻っていく。

精魂果てて肩で息をつく2人に司が

「あのよぉ、まぁ、そのなんだ手榴弾使ってみるか?」

「「「バカ!!」」」
一斉に3人が言い返した

ジワリ、ジワリと4人を取り囲む円が狭くなっていく。
絶体絶命、そんな言葉が浮かんで4人は目を閉じた。走馬灯のように楽しかった日々が流れていく。
いや、つくしの頭の中を流れるのは赤札貼られた日々だったり、貧乏でひもじい思いをした日々で、ついでに明日のバイトの事が頭を過って

「イヤッ、あたし、最後まで戦う!」

目を開け辺りを見回せば___

「あれっ?」
石灯籠達が元いた場所に戻っていく姿を目にした。

「ねぇねぇ、ちょっと目開けてみて___あたし達助かったみたい」

4人揃ってキョロキョロと辺りを見回せばクスクスと笑う類の姿が目に入ってくる。

「4人揃ってすっごい形相だったね」

「「「「類!!」」」」

「アハハッ、冗談、冗談。それにしても最後まで諦めない強さが牧野だよねー」

クスクスクスといつまでも笑ってる類に

「って、なんで俺等助かったんだよ?呪文か?」

類は左右に首を振り
「牧野が口を開けた狛犬の阿形を押しちゃって動いたから、もしかしたらと思って口を閉じた狛犬の吽形を押しただけ」

「エッ?」

「4人があんまりにもスゴい顔してたから、つい押すの遅くなったけどね」

ニッコリとこの場には似つかわしくないような王子様の微笑みを一つする。

とびっきりの笑顔に何を言っても無駄だと総二郎とあきらは苦笑いを浮かべ、つくしは類に見惚れて二ヘラと笑う。
唯一、拳を握りしめワナワナする司には

「ホラッ司、社が見えてるよ。願掛けしなくていいの?」

類の言葉に、怒っていたのも忘れて一目散に駆け出していく。

ガランッ ガランッ

司が鈴を鳴らし、恋愛成就を願おうと手を合わせれば

テテテテ♪テッテッ♪テッテレェ~♪


『オメデトウゴザイマス キュウシュツミッション クリアデス ミナサンノレベルガ 6 二アガリマシタ』


『ソレデハ ラストステージメザシテ ガンバリマショウ』


もう一度、閃光が走り5人は空に吸い込まれていく。




↓オマケ↓がありますのでこちらもどうぞ

Comments - 6

There are no comments yet.
スリーシスターズ  

おはようございます。

あきらくんいつまでも髪の毛の事気にしてちゃダメだよ!
司くん、たまにはいいこと言うね~。
4人で行動していると、いつも司くんが引っ掻き回している感じがあるんですけどね。
司くんナイス~。
って思っていたら、やっぱり司くんがしでかしちゃった!
いつもなら神頼みなんてそんなことするか!って言いそうなのに、なんでここでほだされちゃったかな~。
これでバトル開始!

あきらくんも総二郎くんもカッコ良く敵を倒し、つくしちゃんも魔法を使って司くんを助け、最終的には類くんの機転で危機回避!
うん?司くんは?
あの名ゼリフもかすんじゃうくらい、コメディーに走っていたような・・・
まぁ~今回もみんなで力を合わせて乗り切ったから一件落着!
おめでとう。

2017/10/22 (Sun) 09:34 | EDIT | REPLY |   
kachi  

asuさん
こんにちは!
お話の更新ありがとうございます😊

司の
『た、た、た、助けてくれーーーー』
に思わず吹き出してしまいました(笑)

カラス、氷に続いて連続して司くんやられちゃってますよぉ。
しかも、縁結びとか神頼みとか可愛い理由でやらかしてます(o^^o)

落下してくる時の冷静な対応は流石だけど、どう見てもあきらくんや総ちゃんの方がカッコ良い感じ^^

お笑い担当だけでなく司くんにもカッコ良い見せ場が待ってますように(笑)

2017/10/22 (Sun) 15:00 | EDIT | REPLY |   
asu  
スリーさま

うふふっ、じつはダンジョンで花園って本当にあるんです。
そして、花園神社という神社も本当にあるんですw

縁結びを願うとご利益がw

そうそう、バトル______なはずなのに?
ふむぅ

坊ちゃん、超シリアス坊ちゃんも好きなんですが、弄られる坊ちゃんもasu弱いんです。てへへっ

2017/10/22 (Sun) 21:53 | EDIT | REPLY |   
asu  
Kachiさま

うふふっ、花園神社 実在する神社なんです。
しかも、縁結び。
先ずは、坊ちゃん、ここでしょw

いやいや、き、き、きっとこれからかっこよくなるはず。
ってか、カッコいい坊ちゃん___フンガー 私も読みたいーーー

2017/10/22 (Sun) 21:56 | EDIT | REPLY |   
さとぴょん  

asu様♪
部分ちりちり♪のあきらとくっつくつくし♪

それを見た、ドッスン司の

「お前ら何くっついてんだ?離れろ!離れろ!」

という台詞が可愛くてよかったです( *´艸`)♡

2017/10/31 (Tue) 14:07 | EDIT | REPLY |   
asu  
さとぴょんさま

コメントありがとうございます❤

丁度、あきらのハゲネタで盛り上がってた時です。
って、ハゲテないぞ~ですが(笑)

2017/10/31 (Tue) 22:41 | EDIT | REPLY |   
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